
社会がコロナ感染拡大による変革の真っただ中にある今、私勇者がおすすめしたい書籍!
『チーズはどこへ消えた?』をご紹介します。
全世界で2500万人以上に読まれている大ベストセラーであり、94ページという短い物語に人生に役立つ教訓がぎゅっと詰まっています。
・現状に不安や不満を抱きながらも、現状維持を続けている人
・読書をする時間があまり無い、読書が苦手な人
現在、社会情勢は大きな変革期を迎えており、生活環境や職場環境が変化した方も多いでしょう。
そんな中、仕事・恋愛・家族のことなどで、不満や不安がありながらも「人生なんてこんなものだ」と達観したフリをして自分を納得させていませんか?
例えば、毎朝朝9時に出社。毎日同じ業務をこなし、なんとなく残業をして、周囲の顔色をうかがいながら時間をうかがって退社する。
「社会人は皆、決まった時間に出社して、文句を言わずに与えられた仕事をこなすのが当たり前だ」と現状維持を受け入れている人は多いはずです。
しかし、成功者と呼ばれる人を見てみれば、既に地位や名誉を手に入れているにもかかわらず、誰一人として現状で満足している人はいません。
本書は、そんな「変化を恐れ現状維持を好む者」と「変化を受け入れ探求する者」の対比が描かれています。
〇ネズミのスニッフ
変化を敏感に察知するタイプ。
チーズが減ってきているという環境の変化を察知し、「いつかはチーズが無くなる」と予測して行動してく。
〇ネズミのスカリー
あまり賢くはないが変化に対して素早く動くタイプ。
突出した行動力で次のチーズ見つけるために奔走する。
誰よりも早く動けばその分の『先行者利益』があると本質的に理解している。
〇小人のヘム
変化に最も臆病であり、現状を脱却できないタイプ。
根拠のない希望で慰めたり、責任を他人に転嫁したりして、チーズが消えてしまった状況を受け入れず、現状を脱却できない。
〇小人のホー
考えは慎重だが、現実を受け止めることができる。
葛藤をくり返しながらも、自分を変えていく行動を取ることができ、最後にはチーズがあるかどうかより、探索する行為そのものを楽しめるようになる。
本書では、最も人間らしいキャラクターとして描かれている。
【 あらすじ 】 |
ヘムとホー、スニッフとスカリーはいつも迷路にチーズを探しに行っていました。
ある日、2人と2匹は、迷路にあるチーズステーションCという場所で大量のチーズを見つけました。 みんな大量のチーズを毎日食べて、満足いく日々を過ごしていました。 しかし、みんなで毎日チーズを食べていたので、チーズはどんどん少なくなり、ついに無くなってしまいました。 チーズが無くなると、ネズミのスニッフとスカリーは、またすぐに迷路に新たなチーズを探しに行きました。 対照的に小人たちは、現状を受け入れられませんでした。 「こんなことがあっていいわけがない」 「チーズはどこへ消えた?!」 「チーズが消えた原因を調べなければならない」 「明日になればチーズは戻ってくるかもしれない」 とチーズが無くなった後もステーションCに留まりました。 迷路を探索する日々に戻ったネズミたちを小ばかにしながら、毎日ステーションCのチーズを確認しに行く日々を過ごしますが、少しずつ、チーズはもう戻らないかもしれないと気付き始めます。 チーズが手に入らない日々が続くなか、小人のホーは空腹の現状を打開するため、チーズステーションCから離れることを決意します。 小人のヘムは「そんなことをしてチーズが見つからなかったらどうするんだ」と止めますが、それでもホーは、「人生は進んでいく。ぼくらも進まなくてはならない」とヘムに言い残し、迷路へと旅立ちました。 小人のホーは毎日、「チーズなんて見つからないかもしれない」という恐怖を抱きながらも迷路の探索を続け、結果的に『チーズステーションN』という場所にたどり着きます。 チーズステーションNのチーズはチーズステーションCとは比べ物にならない程の量と種類があり、ネズミたちも先にその場所にたどり着いていました。 そして、ネズミのスニッフとスカリー、小人のホーはその場所で幸せに暮らします。 一方、ステーションCに残った小人のヘムがどうなったのかは、誰もわかりません。
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いかがでしょうか?
ネズミと小人が出てくるかわいらしいお話ですが、自分の境遇と照らし合わせると
『新しい変化や挑戦がいかに大切か』
を教訓として学べるお話しだった思います。
私たちの生活に置き換えるのであれば迷路は人生です。
ステーションCやチーズは何に置き換わるでしょうか?仕事や恋愛、家族など読み手によって変わるでしょう。
環境が変化したとき、新たな挑戦をした方が良いと頭で思っていても、なかなか行動に移すには勇気がいりますよね。
「もしも自分がこの迷路にいたら、誰と一緒に行動するか」と考えてみれば、自分の行動が見えてくるはずです。
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チーズはどこへ消えた?【電子書籍】[ スペンサー・ジョンソン ] 価格:922円 |
著者:スペンサー・ジョンソン
アメリカの医学博士・心理学者・作家
サウスダコタ州ウォータータウン出身
【主な著書】
『チーズはどこへ消えた?』扶桑社(訳:門田美鈴)
『1分間意思決定:決断力が身につくたった1つのルール』ダイヤモンド社(訳:門田美鈴)
『1分間マネジャー:部下を成長させる3つの秘訣』(ケン・ブランチャードとの共著, 監修:金井壽宏, 訳:田辺希久子)
『1分間ママ・パパ わが子をどうほめ、どう叱り、どう導くか』ダイヤモンド社(訳:小林薫)
『1分間ティーチャー:教師を活かし、生徒を伸ばす3つの秘訣』ダイヤモンド社(訳:向山洋一)
『頂きはどこにある?』扶桑社(訳:門田美鈴)
【名言】
君はブレーキをかけたまま
前に進もうとしているんじゃないか?
君はただ生きている価値しかない
成功する価値はないと
自分を抑えているんじゃないか?